それは、失恋。
しかも大失恋。
ドンちゃん打っていた彼との別れ。
この別れは、約20年前、私がパチンコデビューしてから約半年後に訪れてしまいます。私が19歳と半年の頃です。
私は彼(←今後、このブログ内でUくんと呼びます)の事が、心底大好きでした。顔も格好良くて、すごく面白くて、一緒にいると安心出来て。ずっと一緒にいたいと思っていました。
でも、Uくんは、私と、もう一人の女の子と、二股していました。私は、重い女だったので、好きなものは好き、諦められない、私の事をゾッコンに好きにさせる!と意気込んでましたが、私と別れてすぐに、二股していたコとはまた別の女と付き合い出しました。
訳が分からなかった。Uくんの気持ちが。なんで、そんなにひょいひょいと乗り換えられるのか。私とどういう気持ちで付き合っていたの?少しも好きじゃなかったの?あの言葉もあの行動も、全部どういう気持ちでやっていたの?私がいなくても平気でいられるの?
あまりにもひどいと、毎日涙が枯れるまで泣き、食事も喉を通らない日々が続きました。ひどいことされたけど、それでも彼が好き。彼に会いたい。連絡したい。Uくんのいない生活はありえない。
友達がそんな私に少しでも元気を出して欲しいと、飲み会してくれたり、クラブにも誘ってくれて行ったりもしました。でも、心から楽しめない。どうやったら心から笑えるんだろう。
私の幸せは、Uくんと一緒にいる事。そんなUくんは、新しい女と今頃楽しく過ごしているのか…そう思うたび、涙は流れ、笑顔にどうしてもなれず、友達を困らせていたと思います。
そんな私が唯一、現実を忘れられた場所…それは、そう、パチンコ屋です。私の居心地のいい唯一の居場所。開店から閉店まで、ほとんどずっといました。
Uくんに教えてもらったパチンコ。パチンコ屋に入ると、Uくんと来ているような感覚がして懐かしい気持ち。そしてパチンコの前に座ると、たちまち現実を忘れられることがすごく有難かった。
時間も経つのが物凄く早いし。
気持ちが安まるパチンコ、ずっとしていたい。嫌なことは忘れさせて。
……こうして、私はどっぷりとパチンコ地獄へはまることになるのです。